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4/10(日)強制排除やめろデモを行いました

 都立明治公園で暮らす野宿住人強制排除の危機が目前に迫る緊迫した状況の中,JSC(日本スポーツ振興センター)による仮処分命令申し立ての取り下げを求め,JR原宿駅そばの五輪橋からデモ行進を行いました。(デモコース:五輪橋~キャットストリート~JSC仮本部事務所前~明治公園こもれびテラス)

 出発前にはスタート地点の五輪橋でアピール&ビラ配り。15時頃,今回初登場となる「JSCはオリンピック強制執行ヤメロ」という全長15mに及ぶ横断幕が掲げられ,日曜日の昼過ぎということもあり,明治神宮を訪れる人など多くの人々で賑わう中,1月27日の明治公園出入り口封鎖工事から3月14日の仮処分申請,そして現在に至るまでの状況報告が行われ,JSCの横暴に対する注視と抗議が呼びかけられました。

 多くの注目を集める中,他の地区で野宿生活を送る一人が今回の応援に駆けつけ,「オリンピックが東京に来て嬉しいこともあるかもしれない。しかし,オリンピックの後が本当に怖いんです!」と,華々しいオリンピックのイメージに潜んで激しくなっていく暴力や人権侵害の実態を強く,広く街頭の人々へ訴えました。また現場では日本語版のビラが配布されましたが,海外から観光に訪れた人からの関心も集め,写真などを通じてできる限りの説明を行いました。

 デモの出発は16時頃。今回の行動に集結したおよそ70人の参加者たちと共に「オリンピックで野宿者を追い出すな!」「明治公園の野宿者と話し合え!」など,強硬な姿勢を固めたJSCの一方的な退去勧告,暴力的な強制排除に対する抗議の声をあげました。

 出発当初より,受理された申請書に従ってデモを進めていくなか,警察官らがデモを道路脇に押し込めようとするなど過度な介入が度重なり,まるで妨害を図っているかのような警備に抗議を向ける場面もありましたが,参加者はJSCによる暴力行為,そしてオリンピックのための野宿者強制排除への反対を負けずに訴え続けました。

 それからデモは裏通りを抜け,特にJSC仮本部事務所前では仮処分命令申し立てへの抗議に時間をかけ,ゴール前には明治公園を囲む白いフェンスを見て「公園かえせ」の声,そして現在も二世帯が生活を続けている霞ヶ丘アパートには,住人を差し置いて着工を迎えた解体工事反対の声を大きく響かせ,終点のこもれびテラスに到着しました。終わりのマイクアピールでは外苑ハウスの再開発計画が取り上げられ,野宿者強制排除だけでなく地区一帯に関わるこの問題の大きさが改めて強調されました。デモ後は明治公園に移動し,前日から仕込んだ手作り「鶏だしおでん」を味わいながら,長く活動に関わっている人からデモを機にはじめて現地の状況を目にする人まで,互いに交流を深めながら今後に向けて協力の輪を広げることができました。

 今回のデモを通して,JSCによる強権的な行為に対する怒りの声を強く示すことができました。しかし,抗議はもちろんまだ終わりません!数々の暴力の上に重ねて進められようとしている強制執行を私たちは絶対に許さない!今後ともこの問題への注目,抗議のご協力をお願いします!

野宿者ころすな!

追い出しやめろ! 生活うばうな! 公園つぶすな! 人権まもれ!


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